「...愛優。怖かったな、大丈夫か?」


翔流が私の側に来て


まるで割れ物を扱う様に優しく頭を撫でる。


その顔からは心配してくれていた事が

よくわかった。


「ありがとう...翔流。」


「ん...」


少し照れくさそうにしている翔流に


期待してしまっている自分がいる。


「あんた、どういうつもりよ!!」


わんわんと泣く穂乃美さんの隣で


母親が怒鳴った。