その時、

玄関からバタバタと足音が聞こえた。


警察が来たの...?


この前までの私なら

“やっと解放される”

そんな思いでいっぱいだったろうけど


今は、

“翔流を連れていかないでっ...”

その思いでいっぱいだ。


「おせぇな」


翔流がボソッと呟いたのを


私は聞き逃さなかった。


何が遅いの...?


少ししてから警察がドタバタと


部屋の中に入ってきた。