「どうせ奴隷にするだけだろ? なら俺が大事にする」 “大事にする” 例えその場しのぎの嘘でも私は嬉しい。 「翔流!サツが近くまで来てるぞ!!」 凪仁さんが下からそう叫んだ。 「やべぇ」 來輝さんはそう呟いた。 でも、翔流は表情一つ変えず父親を睨む。