パシンッ!!


部屋いっぱいに響き渡った音。


「痛っ...」


頬に痛みを感じる。


「これぐらいで済むと思うなよ?」


そういうと父親は私をこれでもかというほど殴った。



「痛いっ!!やめ...やめてよ!!助けてっ!!翔流っ!!」


あの男は黙って私を見てるだけ。


抵抗しても男の人の力にはかなわない。


私、馬鹿だ。


今、翔流を呼んだってくるはずないじゃん。


私は翔流の彼氏でもないんだし


来る理由も見つからない。