「な、なによ、アンタ。生意気ね」


そういってカバンを奪われ、その辺の草むらに投げ捨てられた。




あーあ...またか。


いつもいつも飽きないな...


「あの子かわいそー」


「中学の時も麻里奈に苛められてたらしいよ」


ヒソヒソと聞こえてくるうざい声に私は苛々していた。



助ける勇気もないくせにそんなこと言わないで欲しい。




私は無言で自分のカバンを拾って再び学校の方向に向かった。



その時、坪谷がこっちを睨んでいることに私は気づかなかった。