「いいよ。やっと翔琉に恩返しができたよ」 さっきまでオドオドしていた愛優が 急に笑顔でそんな事言ってくるから。 やばい、このままだと俺なにするかわかんねぇ。 ったく、まじで調子狂うわ。 「なぁ、お腹空いた」 なんとか話題を変えた。 あの不意打ちはないだろ...。 「はいはい、今から準備しますから」 そういってエプロンを付けて台所に立つ愛優。 そんな姿まで可愛いと思ってしまう俺。 ────────そんな俺は愛優のことが好きなんだ。