アイツ、なんであんなとこに。


しかも、アイツ肝心なときにドジだから


足を擦ってしまった。


あほかアイツは。


誰がその音に気づき愛優に近づいていく。


その時、俺は思い出した。



あの男だ。


あんなやつをまた愛優の近くに行かせるわけにはいかねぇ。



愛優は小さな体を震わせていた。


俺が守ってやるから。