しばらく経って行く宛もなく途方に暮れた。


わかってたことなんだけどね。


寒っ。


季節は春だけど、まだ夜は肌寒い。



はぁ、もうどうしよう。


家になんて帰りたくないし。



「お前はなにしてんだよ!!」


トボトボ歩いていると近くからそんな声が聞こえてきた。



こ、この声...!!

私は急いで近くの公園に隠れた。