どんどん好きになっていく...。 でも、その瞳は私と花菜さんは重ねてる。 本当は “花菜さんと重ねないでっ” そう言いたいけど言える立場でもない。 けど... 「なんで...なんで重ねるの?」 あ、やばい。 口が...滑った。 つい、本音がポロリ。 「...は?」 案の定、翔琉は意味がわからないとでもいうような顔をしている。 「あ、いやっ。独り言だよ?」 厳しい言い訳だ。 でもこんなのしか思いつかない。 「ふーん」 翔琉はそういうとまだ腕を掴んだまま 部屋の扉を開けた。