きっと花菜さんでしょ? そんなに好きだったの? 私はそんな恋なんてしたことないからわかんない。 もちろん失恋だって でも、この時点でもう失恋なのかな? 「...そうなんだ」 翔琉の中には花菜さんしかいない。 私なんて1ミリも入れてない。 「私、もう帰るね」 私がそう言って部屋を出ようとするとまた腕を掴まれた。 「行くなっ、俺と一緒に帰れ」 なんで...? なんでそんな期待なんかさせるの?