「愛優ちゃん?」


來輝さんが私の顔をのぞき込んできた。


「あ、あのっ、なんでなんで美姫って聞いて殴るの辞めたんですか?」


不自然だった?


でも、來輝さんはそんなこと気にせずに答えてくれた。


「うーん、ちょっと長くなるかも。倉庫行って話せる?」


そう言われたから


「はい」


そう返事をしていつものように翔琉の後ろに乗る。


それだけでもドキドキしてる。


恋って偉大だね。