「ちょ、翔琉待てって!」
凪仁さんが先々行く翔琉を追いかける。
みんな傷だらけだ。
というか、なんで美姫でみんな殴るのやめたの?
謎だらけだ。
「愛優ちゃん、ごめんな。アイツ素直じゃないの。」
來輝さんが優しく私そう言ってくれた。
來輝さんはいつも優しい。
こんな人を好きになったら少しは楽だった?
翔琉が素直じゃないことぐらいわかってるのに。
でも、私の淡い期待はこうも簡単に裏切られるのかな。
やっぱり人を信用しすぎるのは良くないのかもしれない。
でも、もう出会ってしまったから
なかったことには、この気持ちをなかったことにすることなんてできるわけない。