私は急いで自分の部屋に行こうと思ったけど恐怖で体が動かない。
こ、怖い...!!
喧嘩とかはもう余裕だけど
こういうのには未だに馴染めない。
あの男がどんどん私に近づいてくる。
顔はまだマシだけどニヤニヤしている顔がヘドが出るほど気持ち悪い。
「愛優、この前は気持ちよかったな~。今度はちゃんと鳴かせてやるよ」
この前は意地でも声を出さなかった。
こんなやつに...って思ったから。
気安く、呼び捨てしないでほしい。
私は隙を見て急いで階段を降りた。
あの男はお構い無しに追いかけてくる。
や、ヤバイ。
「まーさと?どこ?」
2階から穂乃美さんの声が聞こえる。
この状況がバレると非常にやばい。
「こ、こないでっ!!」
「じゃあ、大人しく抱かれてろよ~」
そういってニヤニヤ手を伸ばして接近してくる。
本気でやばい。
ここで殴るわけにもいかないし...
ってゆうか、手が震えて自由に動かない。
私はとっさに家から出た。
財布とスマホだけしか持ってないけど。
そんなこと考えてる暇はなかった。
ただただ、怖かった。



