私がそう言うと伊月のお母さんは

涙で濡れた私の顔を拭いて微笑んだ



「そう言ってくれて嬉しいわ。ありがとう、桜音ちゃん。」



しばらくして私のお母さんが迎えに来て

私は帰ることになってしまった


―――――――