ここは、『Blossom』。
いわゆる、キャバクラってやつ。
「あたし、今日このドレスにする」
「夏希ってそれお気に入りだよね」
「ちょっと。ここでは夏でしょ?」
「あ、そうだった」
夏希、その黄色いドレス似合うんだよな。
正直最初は、クールだから黄色ってイメージなかったけど、着てみたらそれが以外に似合ったんだよね。
膨張色である黄色を着こなせる夏希って相当すごいと思う。
あたしは薄ピンク。
子供っぽく見えるけど、そこがまたお客さんのツボに入るらしい。
「奈々ちゃん、夏ちゃん、入ってもらえる?」
夜8時、この店はオープンする。
「はーい!」
夏と2人、拳を合わせた。
