君がくれた「言葉」

「ちょっとどいてー」

りぃちゃんの声はよく通って聞きやすい。

人混みのなかをかき分けて、結佳ちゃんたちを探す。

「結佳ー!さーくん!お昼食べよー!」

大きめの声でそう言いながら、結佳ちゃんたちを探していると…

「あっ!りぃちゃん!いたよっ!」

少し先に結佳ちゃんが見えた。

「ほんとだ!さーくんもいるな!
さーくん!結佳ー!」

その声に結佳ちゃんとさーくんがこっちを向いた。

私は大きく手をふる。

「恋乃美っ!!ちょっと待ってて!すぐ脱出するから先廊下にいてー!」

「うん!わかっ…」

そのとき後ろから押され、私の体は前に傾いた。

「っきゃっ…!」

「わっ…!っと、あぶなぁ~」

とそのとき、お馴染み展開なのか少女漫画みたいにりぃちゃんに助けられた。

すごい、現実にあるんだなぁ…こういうこと。

「…あ、あぶなかった…!ありがとう、りぃちゃん!!」

そういって笑えば、りぃちゃんは

「もう、移動しよっか。結佳も言ってたし。それにまた恋乃美が倒れたら今度はやばそうだしな」

と言って私の手を引いた。