君がくれた「言葉」

そのあと、りぃちゃんも結佳ちゃんのクラスにいる友達とご飯を食べるみたいだからクラスまで一緒に向かう。

お昼でざわついている廊下。


しかし、今日はいつもより確実に騒がしかった。

「…?なんかいつもよりざわざわしてる…」

「んー…。確かに。何かあんのかな…」

りぃちゃんと一緒に首をかしげていると、ちょうど結佳ちゃんのクラスに着いた。

と同時にざわつきの正体がわかった。

「結佳ちゃんのクラスがざわつきの原因?…ってことは…」

「あー…。転校生を見に来たって感じかな」

なるほど。確かに噂の美人転校生となれば見に来る人も多いか…。

「…っ、とりあえずっ、結佳ちゃんに会いたいんだけど…」

どう考えても教室に入れない…。

「りぃちゃん、どうしよ…」

「うーん…。ほんとに今ここに何人いるんだってくらいの人数だよな…。中に入るのも外に出るのも難しそう…」

「そうだよね…」

これじゃあ転校生さん見られないなぁ…。

楽しみにしてたのにー。

少し膨れっ面でいると

「…よし!恋乃美、なか入ってみよう!」

と、りぃちゃんがキラキラ輝いてる目で言った。