君がくれた「言葉」



そのあと、はるちゃんとお話をして。

「そうそうっ!私のクラスにね、転校生がきたんだっ」

「転校生…?」

そっか~…はるちゃんのクラスに来たのか~。

見た感じ私のクラスにはいなかったし。

「それがね~、美人さんなの!これまたすごくね!」

「へぇ~!!」

うわぁ…美人な転校生とか漫画でしか聞いたことないよ…。

「恋乃美、お昼結佳っちのとこ来るでしょ?そのとき見てみなー?」

「うん!そうするー」

美人さんなのかぁ…気になるなぁ。

「それじゃあ、そろそろいくね!」

「うん…!ありがとうはるちゃん!」

「いいえ!恋乃美またあとでね~!」


はるちゃんを見送って、席に座ろうとしたとき、私は重大なことに気づいた。


(私っ!りぃちゃんにまだお礼いってない!!)



そう、保健室の先生・美鈴ちゃんから聞いた話によると

『またこのちゃん連れてきてくれたよ~。ふふっ、大事にされてるのね』

とのことだった…。

りぃちゃんにもいつも迷惑かけては助けてもらってばかりだな…。




感謝してもしきれないよ…。















私はメモ帳を取りだし、そこに
《ごめんね、ありがとう》
と伝えきれない思いを書いた。