君がくれた「言葉」

授業が終わり、次の授業の準備をしていると、はるちゃんに呼ばれた。

はるちゃんは私の2クラス前のクラスだ。

「恋乃美ー!よかったよぉ!もう!!!心配したんだからねっ!!!」

ああ…やっぱり心配させちゃった…。

「ごめんね、はるちゃん。いつもいつも迷惑ばっか…」

最後の方は聞き取れるか聞き取れないかの声。

言っていて、自分が情けない。


するとはるちゃんは私に抱きついた。

「もうー!迷惑なんて思わないで!確かに心配したけど、それだけ恋乃美のことが好きだからなんだよ!?だからっ…もっと頼ってよ…!」

「…はるちゃん…?」

「…ううん!何でもない。とにかく迷惑とか思っちゃダメだからね!?いい!?」

「…っ、うん…!ありがとう!」

「よしよしっ!恋乃美はその顔が一番だぞー!」

そう言うとはるちゃんはニコッと笑った。

名前の通り春のお日様みたいな笑顔。

私には眩しすぎるけど、だけど、



すごく心地いい笑顔だ。