「駄目よ。」

「ええぇぇっ!!??な、なんで!?」

「あたりまえじゃない、あなた人にお金借りすぎよ」

冷静にいたいところをついてくる。
これがお母さんだ。

「うっ…で、でも…!」

「でもじゃない、とにかく、お母さんはお金出さないわよ」

ううう~…幸せが遠のいてく…。

渋々と部屋へ戻ると、一枚の広告が目に入った。

お気に入りの書店でもらったやつだ。

そこには、”バイト募集”の文字。

「……こ…これだあぁぁっっ!!」

舞はすぐに、その広告を持って書店へ向かった。