しばらくすると、和田さんがお風呂から出てきた。
「お風呂、ありがとうございました」
「いいえ、舞、部屋まで案内してあげなさい」
「…はーい…こっちです」
私もめんどくさそうに返事をする。
階段を上がって、お兄ちゃんが使っていた部屋に案内する。
「ここ、好きに使ってください」
「わかった」
そういって、私は自分の部屋に入った。
ベッドにボフン、と、もたれた。
…なぜ、今日始めたばかりのバイト先の先輩が私の隣の部屋にいるんだろう……。
とんでもない違和感を感じる…。
私は、急に襲いかかってくる眠気に意識を委ねた。
