バイト先。



外を見れば、さっきよりも雨は強くなっていた。

…ど、どうしよう…。

「おじゃましました」

和田さんはそういって出て行こうとしていた。

「あっ、ちょっと待って…ください…」

うぅん…しょうがないかなぁ…。

「…えっと…今日は、泊まってってください…」

さすがにこれじゃ帰せないよね…。

「え、いや、大丈夫だって」

「いいのよ、和田くん?タオル持ってくるわね」

「………」

お母さんがいなくなると何とも言えない沈黙が流れる。

見ると、すごくめんどくさそうな顔をしている。

「…ご、ごめ「許さない」……は、はい…」

めっちゃにらまれた。