「あっ!沙愛〜おはよ!」


「川内〜今日も可愛いな〜♪」


「ちょ、あんた朝から何口説こうとしてんの〜」



「ははっ!おはよーみんな〜。」



そんな人気者の沙愛の横を通り過ぎながら無言で席に着く。
沙愛は私と違ってクラスの皆から慕われているんだ。私とは正反対。


私はこの方が楽でいいけど。



ガラガラガラ。

「よーし、お前らー席につけー。」

気怠そうに担任の先生が教室に入ってきた。
この先生は生徒からも可愛いと人気がありクラスのマスコットキャラクターのような存在である。確かにポチャっとしているところが可愛い。


「え〜という訳でだな。今日は2時間授業だから、早めに帰っていいぞ〜」



え。


まじで??



やったーーー!












そしてあっという間に時間は過ぎ。





「よし。帰りのHRはこれで終わり!寄り道せずまっすぐ帰れよ!!解散っっ!」

……こころなしか先生も嬉しそう…。