「お前はごちゃごちゃとうるさいぞ」
「……も、申し訳ございません……。」
執事は頭を下げた
「時に女。お前、腹が減っているようだな。先程からお前の腹の虫が耳障りだ」
「なっ……!!」
まさか聞かれてたなんて……私は恥ずかしくなり思わずお腹を抑えた
「すぐに食事の準備をしよう。お前のその身なりからすれば俺の知らない異国の話が聞けるかもしれん。」
「は、はあ……」
そして数分もしないうちに食事の準備ができたようで。
「こちらにございます」
メイド服を着た私と年の近いくらいの女の子に食堂へ案内してもらい席についた
「わぁぁあ……!!」
思わず、私は目の前に大量にある輝かしい食べ物たちにまるで子供のような声を出してしまった。でもほんとうに美味しそう!!
すると長いテーブルの先に座っている彼が
「さあ、食え」
と、今まで聞いたことのない食事の号令をするけど、そんな事はお構い無しに待ってましたとばかり食事に手をつけようとした時。
「どうした、苦手なものでもあるのか」
「(どうしよう……私…テーブルマナーとか分かんないよ…)」
ナイフとフォークならそれなりに使えるけど左右に陳列された数分のナイフとフォーク。やっぱこれって使う順番とかあるんだよね……
「おい……」
すると彼は近くにいたメイドに
「今すぐ、あいつの料理を変えてこい」
メイドははっとして私に頭を下げ「申し訳ございません!」と頭を下げる
「いやっ!違うんです!!」
「じゃあ何だ、腹が減ってないとでもいいたいのか」
「それもちがくて!」
「俺は隠し事をするやつは嫌いだぞ」
あーもう!!!
「箸って、ありますか!!?」
