ワガママセンセイ

「キスして」


 真顔で橋本先生の目を見つめる。


 何秒も、じーっと先生の目だけを見つめる。


 橋本先生も、私の目から視線を外さない。


 重そうなまぶたと目つきの悪さ、やっぱ怖いと心の中で思いながら、橋本先生が視線をそらすまで見つめ続けた。

「お前には早い」


 橋本先生の左手で、私の両頬を挟まれた。


 むにゅむにゅと赤い跡がつくまで握られ、あまりの痛さに思わず涙目になってしまった。