好きの代償

「マリ、もう泣くなよ。
…兄貴はマリの笑顔が好きなんだから。」

「でもっ、もうアカネはっ……。
…私だってアカネが微笑みかけてくれるからっ頑張ってこれた。
アカネのいない世界になんて……。」

「……兄貴の命を無駄にするつもりか?
……兄貴はっ、マリに幸せになって欲しいんだよっ!!
本当は言うつもりなんてなかった…でも…。
伝える俺を許してくれ……。」