「んー…。ココかな…?」


私が見上げているのはとっても豪華な建物で、私がいてもいいような場所では無かった。


「…。ココだ…。何度見てもココだ…。」


私は、震える指を恐る恐るチャイムのボタンに向けた…。


ピンポーン…


「押しちゃった!押しちゃった!押しちゃった!」


私が、あわあわしていると…。

「はいはーい!どちら様?」
あ、この声…。

「あ、あの…。う上田涼華ですケド…。」

「あぁ!涼チャンね♪ちーと、待ってて☆」

…涼チャンって…。


ガチャ!


「涼チャン♪待ってたよ☆さぁ、入って入って!」

「あ、ハイ。あのココは何ですか?」

「ん?ヒロチャンの家♪」

「ヒ、ヒロチャン…?」

「カッコいいんだけどねー。ちょっと冷たいんだぁ↓↓」

「は、はぁ…?」








『上に上がって、一番左の部屋で待っててね☆』



そう言われ、素直に二回に行く。

(外から見ても豪華だったケド、中も豪華だな…)


(えっと、左の部屋…。)


ガチャ…


「わぁー…。キ、キレイ…」


本当にそれしか言えなかった。
将来住める事なら住みたい家No.1だろう。


「はぁ…。」

私は、白くて柔らかそうなソファーに吸い寄せられ、柔らかいソファーに着地…














ムギュッ!