有名な進学高校に入学し、SNS上でもう友達の輪ができていた。



そこに、遅れることなく私も入った。




まだ、顔も声も知らない同級生のチャットが始まる。





同じ学校の人は、片っ端から追加した。





学校生活での人間関係への不安が、そんな行動にうつっていたからだ。






「追加しました!よろしくね´ω`*」






優しく、可愛く、明るくみられたい。
チャットで演じた。







男女関係なくチャットをし、
平等な明るさで八方美人に振舞う。



多勢の同級生の中でも、際立った人がいた。



それは、男子生徒の翔。


画像は、プリクラでなかなかのイケメン。
まるで私に好意があるかのような、チャットばかり送ってくる。


つい、気が惹かれた。


って、あかんあかん!
私はもう、慎重にするんや。


できるだけ冷たく、返事も一日置きに返した。


返事はいつも神対応だけど、友達に聞いちゃったんだ。



「翔って人、知ってる??ふふっ。
なんかバカにしてくるんよ~この人っ!」


と、言ってきた。
やっぱりそうだ。


私だけじゃない。
みんなに神対応なんだ。



違う友達も、


「」