まさかこんなにすぐに話せるなんて

思っても見なかったので

慌てた私は何度もお母さんに確かめる。







「ちょ、わたし大丈夫ですかね?」


「え、あ、あの、本当に大丈夫ですか?」


「け、敬語で話されたらどうしよう」









焦った私の口からは意味の分からない言葉が

次から次へとポンポン出てくる。






そんな私の言葉を遮るように

蓮のお母さんは答えた。






「蓮も絵里奈ちゃんと話したいって

言ってるし、大丈夫だよ~!」








えっ 本当かよ……




「あ………」



私が口を開こうとした瞬間

電話の向こうから懐かしい声が聞こえた。





「もしもし……」

蓮の声だ………






1年ぶりの蓮との会話が始まる。