誘ってくれたのは、

絵里奈の親友、「奈美」






同じ大学で知り合った友達だ。






奈美は蓮が少年院に

行ってしまったことや

私が飲み屋でバイトをしていること

本当に何から何まで話せる

唯一の存在。








「新しい男を探して。」

「絵里奈に幸せになってほしい。」


それが奈美の考え。







「奈美、私、蓮のこと待つって決めたよ。」




「ふーん。それならそれでいいんじゃない。」




奈美は考えをしっかり持っていて

私にいろいろ助言やアドバイスを

くれるが、私の言うことは否定しない。



だから、好き。




「この前まで、私もう蓮のこと

考えないように逃げたりしてて、

気持ちブレブレやったけどね。」





「まあ、私は他の男へ行けばと思うけど、

絵里奈が思うようにしたらいいと思う。」





「うん............奈美、

いつも聞いてくれてありがとうね。

奈美にしか話せないことだからさ。」






女の子特有の意味のない共感もなく

男の人みたいにすべて自分が正しい

みたいな言い方をされることもなく、

自分の気持ちと向き合いながら、

奈美との楽しい時間を過ごした。







そして帰り道にふと、思った。

もうすぐ、クリスマスか............................