20:00を過ぎていたので、

2人は居酒屋を出た。




出勤か.................





微妙な気持ちのまま

店に戻り、ドレスに着替え、

髪をセットし、化粧直しをする。






全くやる気がなかったが

適当に営業したら

常連のお客さんが来てくれた。






「絵里奈、今日なんとなく元気ないね。」






客は私のことを何もかも

わかったかのように上からものを言う。



「いや別に.............」



実際、私のことなんて何にも知らないくせに…………





客の言うことは右から左に受け流して

その日の仕事は終えた。





受け流すのは慣れているので何とも思わない。





それから私はだんだんと

気持ちが不安定になっていった。






少年院と聞いた直後は、

冷静だったのに................




ただ、強がっていただけだったんだ。