ごめん、ごめんね。冷たくする気ないんだよ。でもさ、なんかさ、ダメだわ……。

「用がないなら切るけど」

「あっ、俺!明日から一緒に行かねぇから」

「……は?」

「愛と一緒に行くことにした」

その声は今にもデヘヘと聞こえてきそうなくらい甘くて。

同時にあたしの存在がそれっぽっちだったって気付かされて。

胸が痛くていたくて、辛くて苦しくて。

「…そ、か。じゃあね。っバイバイ……!」

「え、な、泣いてん」

ピッ。ツーツーツー。

「バレちゃったかなぁ…ハハ、ぅっうぅぅ」

だいすきなんだよ、椿。気付くの遅くなったけど、伝えられなかったけど。大好きなの。椿。