「ごめんね…蘭子」
椿じゃないんだって思っちゃってごめん。
もう、放課後なのかな。そしたら、お花届けなきゃ。
「花流……無理しないで。彼、最低よ」
「蘭子、違う。椿は何も知らないんだもん。しょうがないんだよ。だから椿を責めないで」
「花流……」
ここまで椿をかばうなんてあたし、馬鹿かな。でも惚れた弱みってやつ?つか、ほんとに椿は悪くないと思うし。ね?
「よっし!もう元気!もう放課後?お花届けなきゃ!」
「ごめん、ごめんなさい…私の考えのせいでこんなことになるなんて……」
「だーもう!だから!この件に関しては誰も悪くないんだよ!だーれもね!わかった?」
そう、誰も悪くないんだよ。誰も、ね。
