「試しに昨日の花聞いたらよぉ、チューリップだって!正解だった!」

西園じゃない。あたし。なんで?どうして?

「俺、西園と付き合うことにしたよ。へへっ」

照れたように笑う椿に目線が合わせられない。冷や汗がとまらない。

恋する女の子って怖いなぁ。事実まで塗り替えちゃうなんて、あたし怖いや。

「花流?」

ごめんね椿……あたしその話聞きたくないな

「っ花流!!」


あたしの意識はそこで途切れた。



――ここは?

「起きた?よかった。心配した」

あたしの手を握って心底心配そうな顔をしてる。