熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~


彼女からの思いがけない素朴で鋭い質問に、あたしはギクッ!としてしまった。

「みさきたちが比嘉くんに話しかけてるとき、なぎさちゃん、いつもその中に加わらないじゃん? だから、まだジョージ先生のことが好きで、比嘉くんにはキョーミないのかと思ってたんだけど」

「先生のことはもう終わってるよ」

先生には美帆がいるし、あの頃の想いは、とっくの昔に覚めてしまった、はかない夢みたいなもの。

あたしだって、今の興味は比嘉くんにしかない。みんなの中に加わらないのは、単にあたしに積極性がないせいだ。

「じゃあ、なぎさちゃんもホントは比嘉くんにキョーミあるんだ?」

「もちろんキョーミあるよ♪」とは言えなかった。そうことばにした瞬間、みさきちゃんと1人の男の人を奪い合わなければいけなくなるからだ。

ジョージ先生のときは2人とも本気じゃなかった、ってゆうか、現実的な恋愛の対象として見ていなかったところがあるから、女同士のバトルみたいなものはなかった。

でも今度は違う。先生と生徒の間の禁断の関係みたいな障害はないし、同い年のクラスメイトだから、たとえ恋人同士になったとしても誰にも文句は言われない。

だけど……。