熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~



すると彼のほうもギュッと握り返してきた。


「あたし、まりなの気持ちを代わりに声に出して言ってみる♪」


「え…?」

いきなりナニ言い出すんだ、みたいな顔をしている。


「あたしはまりな。あたしはナゾの転校生が好き。大好きだよーっ」


「………」

とまどいの表情を隠せない彼。


「ホラ、航平くんも、ナゾの転校生の気持ちになって、声に出してセリフを言ってよ」


「あ? 俺はいいよ…」

露骨に迷惑そうな顔をしているけど、あたしはおかまいなし。

「言ってよ」

「言わなくても分かるだろ?」

「言ってよ、言って。ちゃんと声に出して言わないと分からないよ~」