今日のあたしはお姫様の中のお姫様、プリンセス・オブ・プリンセスだから、校庭で輪になって踊るフォークダンスさえも、まるでどっかのお城の舞踏会で踊っているみたいな気分だった。ま、全部いつもの妄想だけど。
でも、これがお城の舞踏会だと妄想すると、いつもは、ウ~ン、ちょっと…って感じの島袋くんたちとのダンスさえも不思議と、そんなにイヤな気がしない。
…とはいえ、島袋くんたちとのダンスは、ほんの準備運動みたいなもの。本番はお城の王子様――比嘉航平くんとのダンス。
そして――――
いよいよ本番。待ちわびた航平王子と、お姫様の中のお姫様、プリンセス・オブ・プリンセス――なぎさ姫のダンスがはじまる。
手に手を取ってダンス・ダンス・ダンス♪
リズムにあわせてダンス・ダンス・ダンス♪
うれしはずかしダンス・ダンス・ダンス♪
「もう、こむらがえりのほうはいいのか?」
航平王子が訊く。
「うん、全然ヘーキ♪ 心配してくれてありがと♪」
なぎさ姫が答える。


