熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~

「ふぅん。でも男女のあいだに友情なんて、成立するものなのかなぁ?」

みさきちゃんの切れ長の疑いのまなざしが怖かった。

「俺は成立すると思う」

即答する航平くん。

「………」

だけど内心あたしは複雑だった。彼があたしのことを“異性”としてではなく、あくまで“友達”としてしか認識していないのかと思うと淋しかったからだ。


「へぇ。まぁ、2人でなかよくお友達ごっこをやってればいいよ、ウフフ♪」

そう言って去っていくみさきちゃんの笑顔が、なんだかミョ~に冷たく見えて、あたしはちょっと怖くて震えそうになった。

そして、なんかイヤな予感がした。



だから演劇部の打ち上げのときも早めに引き上げて、航平くんのケータイと、あと念のためPCにも同様のメールを送信した。

『今だいじょーぶ?よかったら今から2人だけで今日の打ち上げってことで、一緒に海の見えるカフェで晩ゴハンしない?来れるか来れないか連絡して?とりあえず先に行って待ってるから』

とにかく不安で、彼に会いたかった。