学校に戻ると、なんと中本先生と荒木先生がいた。
二人を、いや、荒木先生を見つけた私以外の女子会メンバーは、私と彼を交互に見る。
「あ、皆さんこんにちは…あの、どうされました?」
「あ、あーっ荒木先生気にしないでください、さ、皆さんお仕事へどうぞ☆(威圧)」
「「「「「はい…」」」」」
やっと、私も含め全員が仕事に戻った。

「高村先生!」
その帰り道。
私が駅まで歩いていると、前述の6組担任・中本先生に引き留められた。
中本先生は数学教師である。確か、年は武志より一歳下で、独身だった覚えがある。
「その…お話があるんですが」
「…?ちょっと急いでるんで、なるべく早めでお願いします。ここで」
何だか嫌な予感がする。
どうしよう、でも話は聞かないと失礼よね…?
「はい、分かりました」
それから、中本先生はそっと息を吸って言った。

「好きです」