席に戻る

いつもの時間、いつもの場所…私の日常こんなに静かだった?こんなに私抜け殻だった?

私はここに必要ないの?

ふっ、どんだけ根暗なんだろ私

新に会うのが待ち遠しく感じていた私はどこに行ったのかな?

なんか、今日の私変…どうして?変なのかな?

わかんない…何でかな?

ぐるぐると目まぐるしく回転する頭…何だっけ、こう言うの…マリッジブルーだっけ?

美希ちゃんに相談してみよう

授業を受け、昨日の私が待ち望んでいたお昼の時間が来る

新はまた朝比奈さんに呼び出されていた

当たり前になってきていて、だんだん慣れて来ていた

前の私は嫉妬の塊だったのに…先に屋上に行こう

私は教室を出て、屋上に向かう

「…えっ?」

嘘だ、新が朝比奈さんとキスしてる…どうして?何で?

私は耐えられず、走り去った

バタンッ

屋上のドアを勢いよく閉める

今の私になく権利なんてない…だから泣いちゃダメ…

完全に心が折れて、砕けた瞬間だった

「ここ?どうしたの?」

新が私の肩に手を置く

「私に触んないで!」

新の手を叩きおとす

「ここ…怒ってるの?」

「別に。」

もういい、新なんて知らない

「ここ「あのさ、別れようよ。」」

「もう、耐えられないんだよ…新はモテるからさ、相手なんてすぐ見つかるじゃん…朝比奈さんがいいんでしょ?もう私に構わないでよ!」

小刻みに震える私

「…本気、なの?」

「そうよ、もう私は新の彼女じゃない!」

言っちゃった…もう、駄目だ私

言いたくなんて無かったのに、笑顔でおしゃべりしたかったのに…最低だね私

「…わかった。」

新が去って行った

誰もいない空間がまた増えた、私はまた大事な人を失った