兎のしっぽ




大体私が下駄箱に登校してくるのを
待っているというのも不自然極まりない


こうまでされると昨日の放課後
先輩からされた話を嫌でも思い出してしまう

 




 
「何ででもだ」

 





 
堂々と言い放つ二河先生に一瞬怯み
後ろへ1歩後ずさる




 
 
 
「嫌って言ったらどうしま……」


「来い」


「って、うわぁ!!」







 

そのまま逃げようとした瞬間制服のシャツを猫みたいに掴まれると
私はじたばたともがいた


(勘弁してよ!! 周りの生徒達がジロジロ見てて恥ずかしいんですけど!!)