日曜日にあゆみおばちゃんのところへ行く予定だったけど、土曜日おばちゃんの具合が悪くなり、また入院したと母から聞かされた。

入院先は、市内の総合病院でうちからも電車で40分ほど行ったところだ。

母が日曜に病院にお見舞いに行くというので、一緒に付いて行くことにした。

おばちゃんはかなり体力が消耗しているらしい。

一日中、点滴をつけて腕から栄養を入れていると言っていた。

兄が押しかけて疲れちゃったんじゃないかなと心配になる。

おばちゃんの部屋は個室で、一番日当たりのいい南に面した角部屋だった。

「来たわよ-。どう?」

扉を開けながら、母が心配そうに入って行った。

私も後に続く。

おばちゃんはベッドに横たわっていた。

半分寝ているような顔。

兄も言ってたけど、随分痩せたような気がした。

「おばちゃん、体はいかが?大丈夫?」

おばちゃんの頭の横に置かれた丸イスに腰掛けた。

視線を上げると、窓際に私がプレゼントした子犬のモールがゆらゆら楽しげに揺れていた。

おばちゃんの手をとって、私の両手で挟んだ。

その手はとても冷たかった。

「よく来てくれたわね。忙しいのに。」

「うううん。心配だもん。おばちゃんのこと。」

「私は大丈夫よ。いつだって。」

おばちゃんは「ふふふ」と笑った。

「あゆみ姉ちゃん、ユイカ、何か飲み物でも買ってこようと思うんだけど。何がいい?」

「サイダー。」

私は速効答えた。

「はいはい、あゆみ姉ちゃんは?」

「私はいらない。」

「そう。じゃ、しばらく二人でゆっくり待ってて。」

多分、母は気を利かせて二人にしてくれたんだろう。