「・・・やっぱりそうだったのか。」
マサキがポツリと言った。
兄は静かに続けた。
「中学の頃は、なぜだか同じクラスで意気投合したミキが俺達の間に入っていつも放課後一緒にいてさ。色んな話したり、将来のこと言い合ったり、3人で本当に楽しかった。だけど、いつからか、ミキがいつもマサキを見てるのに気づいちまってさ。ミキの気持ちに気づいたと同時に、俺自身の気持ちにも気づいてしまって。マサキはとにかく人気者だったから、もしかしたらミキのこと何とも思ってないかもしれないって、そうだったら、俺が先に告白しちまえって思った矢先に、お前らが付き合うことになってさ。そりゃしょうがないよな。お互い好きなんだったら。マサキが今までになく本気だったのも親友だったからこそわかってたし。あきらめようって思ったんだ。」
「だけど、シュンタはアイカと付き合ってたよな?」
アイカって、マドカのお姉ちゃんだ。
そういえば、マドカもお姉ちゃんとうちの兄が付き合ってたって言ってた。
「ああ。アイカは生徒会でよく話してた。いい子だったよ。アイカから告白されて、俺もミキのこと吹っ切らなきゃって付き合ったんだ。だけど、やっぱり自分の気持ちに嘘つき通せなかった。アイカにも悪いことしたと思ってる。」
「そうか・・・。だから、すぐ別れたんだ。」
「ああ。」
私は膝をぎゅっと抱えた。
すごく胸が苦しかった。
兄の気持ち、痛い苦しい気持ちが、手にとるようにわかるような気がしたから。
「それから、もう一つ。マサキに言ってなかったことがあるんだ。俺が自分自身、本当にサイテー過ぎて、どうかなりそうだった。」
「なんだよ。」
マサキの声のトーンが一瞬低くなった。
マサキがポツリと言った。
兄は静かに続けた。
「中学の頃は、なぜだか同じクラスで意気投合したミキが俺達の間に入っていつも放課後一緒にいてさ。色んな話したり、将来のこと言い合ったり、3人で本当に楽しかった。だけど、いつからか、ミキがいつもマサキを見てるのに気づいちまってさ。ミキの気持ちに気づいたと同時に、俺自身の気持ちにも気づいてしまって。マサキはとにかく人気者だったから、もしかしたらミキのこと何とも思ってないかもしれないって、そうだったら、俺が先に告白しちまえって思った矢先に、お前らが付き合うことになってさ。そりゃしょうがないよな。お互い好きなんだったら。マサキが今までになく本気だったのも親友だったからこそわかってたし。あきらめようって思ったんだ。」
「だけど、シュンタはアイカと付き合ってたよな?」
アイカって、マドカのお姉ちゃんだ。
そういえば、マドカもお姉ちゃんとうちの兄が付き合ってたって言ってた。
「ああ。アイカは生徒会でよく話してた。いい子だったよ。アイカから告白されて、俺もミキのこと吹っ切らなきゃって付き合ったんだ。だけど、やっぱり自分の気持ちに嘘つき通せなかった。アイカにも悪いことしたと思ってる。」
「そうか・・・。だから、すぐ別れたんだ。」
「ああ。」
私は膝をぎゅっと抱えた。
すごく胸が苦しかった。
兄の気持ち、痛い苦しい気持ちが、手にとるようにわかるような気がしたから。
「それから、もう一つ。マサキに言ってなかったことがあるんだ。俺が自分自身、本当にサイテー過ぎて、どうかなりそうだった。」
「なんだよ。」
マサキの声のトーンが一瞬低くなった。



