意地悪王子は俺様溺愛王子⁉︎

私の肩を強く揺らしながらそう言ってくる雫にとりあえず頷く。



『……良いわね⁇ 小春。

とりあえず、私にあんたのタイプ教えなさい』



そう言った雫に、私よりも頭のいい人とだけ答える。


『……理想が高すぎるわよ小春!
あんた自分が学年何位かわかってるの?』



『……万年2位…』



自分で言って落ち込む。


どうしても学園王子にだけは勝てないんだよね……。


一年初めの中間テストからずっと。


『……理想高いかな⁇

でも、それだけだよ??』


『だから小春。

あんたは頭良いんだからね?
あんたより上って言ったら、和希しかいないじゃない』



……そうなんだけども。