『つまり、初恋の相手ってこと⁇』
桜の問いに、雅はゆっくりと頷いた。
『うそーーーっ!?』
そんな雅に、私と夏帆と雫の声がハモる。
だって、まさかあの輝矢冬季君だなんて……。
驚いたっていうか……意外っていうか…。
『まぁ、いいんじゃないの?
あいつ、いい奴そうだし』
雫の言葉に、もう一度コートを見て輝矢冬季君を見る。
……明らかに校則違反の金髪に光る髪。
もはや体育着とは思えない運動着。
ピアス付けてるし……。
ヤッパリ良い人には見えないよ!?
『まぁ、あれでも根は良い奴なんだ』
雅が、私の隣でそんなことを言う。
……へー…。
あの輝矢冬季君が良い人って…。
なんか意外だよね……。
『とりあえず‼︎
学園王子はどうでも良いけど、その他の4人は応援しないとね』
笑顔で言った夏帆にみんな頷く。
まー、雫と桜と夏帆の彼氏に雅の想い人だしね…‼︎
そりゃあ応援しますよ!
『……波人&輝矢冬季Vs澪雄&龍衣って事か』
『そうだね。
……学園王子は澪雄側か』
