意地悪王子は俺様溺愛王子⁉︎






『……どうする? 私、この2人の会話がうざい』


『私もそう思うから大丈夫だよ、夏帆』


私と同じくらいの身長の夏帆と、2人で肩を組む。


雅はどっちかといえばあの2人組に入る方だし……。


『Aチーム対Bチーム‼︎

早く並びなさい!』



先生の声に急かされてコートに入る。



隣の男子も、同じようにAチーム対Bチームのようだった。


ブザーの音と共に、ジャンプボールから始まる。



まぁ、正直言って、うちのチームは桜が飛ぶから100%勝つんだけど。



予想通り、桜がとったボールは雅の手に渡る。




『……雅‼︎』


雅の手から夏帆に渡ったボールは、私の手まで渡る。


シュッと私の手から離れたボールは、きれいな弧を描いてゴールに吸い込まれる。



『流石小春‼︎』


雫とハイタッチしてディフェンスに回る。