……あれ?
次の授業、男子も体育だよね??
まさか、サボるの!?
そんな考えが頭をよぎった時、遠くから和希君が叫ぶ声が聞こえた。
『いつまで寝てんだよ澪雄‼︎』
……あ、澪雄君起こしに行ったんだね。
『て、あ! 遅刻する!
急ごう、雫!』
私の言葉に苦笑いした雫は、先に走り始める。
『えっ!? ちょ、置いてかないでよ!!!』
叫びながら雫の隣まで追いついて、体育館に入る。
『……今日、何かの練習だっけ?』
『小春……あんた先生の話聞いてないわね?
明日の球技大会の練習よ』
あ……そうなんだね…!
『だからみんなやる気でバスケットボール準備してるのか!』
『そーゆー事』
納得して、近くにいた女の子からボールを借りてシュート練習を始める。
『集合‼︎』
先生の声で女子が集まる。
反対側のコートには、男子が集まっていて、その中には和希君と澪雄君の姿もあった。
