「じゃあさ、新入生代表のあいさつってその子がやるのかな?」
ふと、思った疑問。
こういうのって大抵、首席の人がやるもんだよね?
「いいや。それがな?この学校ちょっと変わっとって、 1位やのうて10位の子がやんねん。」
「へーー。そうなんだ。」
「なんや、興味なさそうやんな。自分から聞いたくせに。」
―――いや、そんなことは……
「ほら、噂をすれば学年10位様のご登場だよ。」
そう言われて、ステージを見てみると、
「カッコイイ…」
思わず口にしてしまった。
『1年2組、藤原瑞樹(ふじわら みずき)です。』
もう、声変わりを終えた、低いアルトの声。
真っ黒な髪は長すぎず短すぎず
程よい長さ
目も、切れ長で髪色にあっている。
例えて言うなら、『人形』。
確かに、かっこいいけど、ちょっと怖い。
だって、全然わらわないんだもん。
ふと、周りを見てみると、すーちゃんを含めた女子全員が
藤原を見ていた。
―――わ、先輩たちも見とれてる。
