sweetlove

何とか4時間目まで無事終えた。

ーお昼休みー

「みーずーき、一緒に食べよ」と言って、岬さんが現れた。

「あっ、はい」私はそれだけの一言に緊張しちゃう。

「天気良いし、屋上で食べよっか」と笑う岬さんは眩しい位カッコいい。

私と岬さんは、お弁当を持って教室を出た。

岬さんは慣れた手つきで屋上のドアを開けた。

って、初めて知ったんだけど…屋上ってこんなに入りやすいところなの?

屋上には誰もいなかった。

大好きな先輩と過ごす二人だけの時間。

ドキドキし過ぎておかしくなりそう…

岬さんにやっぱり見惚れちゃうし…。

「…うん?どした?」と先輩が私の顔を覗きこむ。

あっ、いえ…って私のバカ。

「…見惚れてました、あまりにもカッコいいので」小さい声になってしまった。

けど、先輩は嬉しそうに笑い、私の唇にチュッと言って軽いキスをした。

私のファーストキスだ。

私の顔はすぐに真っ赤になった。

「もぅ、可愛いなぁ~」と言って、頭を撫でてくれる大きな先輩の手。

暖かくてとても優しい。

「試合、今週だけど…大丈夫?まぁ、一緒に観覧席で応援するからね?」と先輩は言ってくれる。

こんな先輩が大好き。

私は小さく頷いた。そして、お弁当を食べ始めた。

「…」お互いにしばらく無言が続いた。

「放課後、先生に呼ばれてるので、職員室に行きます」と私が伝えると、

「わかった」と一言返された。

そんだけ?もっとほんとはたくさんお話したい。

けど…何を言っていいか、わからない。

そう思ってるうちに、予鈴がなってしまい、教室に戻ることになってしまった。

名残惜しみながら、私たちは屋上をあとにした。

五時間目はまさかの体育…。

ご飯食べてからの体育ってキツいんだよね。

けど、私はどちらかと言うと、勉強は苦手な方。体育ならまだマシだと思ってる