sweetlove

何日も同じことを繰り返してる私。

それでもみよりと岬さんは根気強く私を励ましてくれていた。

それから、数ヵ月が過ぎようとしていた。

みよりがバスケ部にはいって約3ヶ月だ。未だ私は苦しんでいる。

『何なの?あの子…岬君に寄りすぎじゃない?毎日ワザワザ体育館来てあんな気を引くために演技しちゃって…』

なんて言われるようになった。

先輩、モテるんだ…。あの人ら、ファンクラブの人だよね…

『邪魔なのに何で来るんだろう?皆迷惑してるのにね…』

とかわざと聞こえるように言われた。

私は辛くて体育館を飛び出した。

それは普段の時間にも続くようになり、私は初めて『イジメ』にあってることに気がついた。

それからは私、学校にもあんまり行かなくなった。

家で毎日引きこもってる。耳を塞ぎ、部屋からも出なくなっていた。

みよりが大会に出ることさえ、知らなかった。

私が休んでる間、岬さんがどんな話をしてくれたのかこのときはまだ何も知らなかった。


ある日、岬さんとみよりが訪ねて来てくれた。

「…みずき、あのね…私…」とみよりは言いにくそうに言った。

「…1、2年が参加する大会がもうすぐあるんだが…みよりちゃんはレギュラーで決まった」と岬さんは言った。

そうだよね…あんなに頑張ってるんだもん!!

けど…すごいなぁ…羨ましい。

「一緒に応援行かないか?無理にとは言わないけど、俺いるし…ねっ?」と岬さんは言ってくれた。

私が行ってもいいのかな?皆迷惑しないかな…?

不安で即答は出来ない。

「みずきに応援してもらいたい…」とみよりは言ってくれた。

「私が行ってもいいの?」と私が言うと、「あのね…みずき、よく聞いて。岬さんがね…」とみよりは言う。

「俺から話させて」と岬さんは割り込んだ。

そして岬先輩が話してくれたことは、私のために、バスケ部全員に応援してほしいとのことだった。

嬉しかった。先輩がそこまで言ってくれるのが。

後、ファンクラブの子は一人ずつ絞めといたから大丈夫だって…。

「…先輩、ありがとうございます」と私が言うと、

「ずっと好きだったの。みずきちゃんのこと。俺の彼女になってくれますか?これからはみずきちゃんを何があっても俺が守るし、一緒に乗り越えよう!」と岬さんは言ってくれて、私の目からは涙がこぼれ落ちた。

そして、私と岬先輩は恋人になった。

みよりも嬉しそうに「おめでと」っていってくれた。

「また明日…。学校来いよ。俺、寂しいから…迎えに来るからな!!朝…」そういうと、少し顔を赤くした岬さんは帰っていった。

「…ホントはね…」とみよりは全て話してくれた。

どうやら私はみよりにも先輩にも愛されてるようだ。

そして、1ヶ月ぶりに学校に行くことになった。